職場の出産祝いで失敗しがちなポイント
職場の出産祝いは、友達へのプレゼントと違って「気持ち」よりも先に、社内の慣例・礼儀・足並みが優先されがちです。よくある失敗はこの3つ。
- 金額が浮く(高すぎる/低すぎる)
- のしの書き方が違う(連名の名入れで迷子)
- タイミングが悪い(産後すぐに負担をかける)
この記事は、職場で“無難にきちんと”を最短で実現するための手順書です。
まずは確認:会社に“慣例”があるか
できれば最初に、これだけ確認すると事故が減ります。
- 過去に出産祝いを渡した実績があるか
- 連名で集金する文化か/個人で渡す文化か
- 現金(ご祝儀)か、ギフトか
- のし袋(または熨斗付き包装)を使うか
- 取りまとめ役(幹事)がいるか
慣例があるなら、それに合わせるのが最優先です。慣例がない・不明なら、次章以降の“一般的に角が立たない型”に寄せればOKです。
【相場】職場の出産祝いはいくらが無難?
個人で渡す場合
- 3,000〜5,000円が無難
- 上司→部下でも、個人でいきなり高額は相手が受け取りづらいことがあります
迷ったらまず3,000円。仲が良くてもう少し気持ちを乗せたいなら5,000円が収まりがいいです。
連名で渡す場合(いちばん多いパターン)
- 1人あたり1,000〜3,000円が目安
- 人数が多いほど、1人あたりは低めでもOK(総額で見栄えが出る)
例)
- 5人 × 1,000円 = 5,000円
- 10人 × 1,000円 = 10,000円
- 8人 × 2,000円 = 16,000円(少し厚め)
“同じ部署内で揃える”が最重要なので、幹事は“ちょうどいい額”に着地させれば十分です。
【渡すタイミング】いつが正解?
職場の場合、相手の負担が少ないタイミングが正解になりやすいです。
ベストになりやすい
- 産休に入る前(最終出社日の少し前)
- 復帰後の落ち着いたタイミング
避けたい
- 出産直後に“今受け取って”“今お礼して”となる渡し方
- いきなり自宅に送って、受け取り負担を増やす(事前確認なし)
配送したい場合は、幹事が一言だけ確認するとスマートです。“ご自宅に送っても大丈夫ですか?受け取りやすい曜日ありますか?”くらいで十分。
【のし】職場の出産祝いの基本(表書き・水引・名入れ)
職場で迷うのはほぼここです。最低限これだけ押さえると安心です。
表書き(のし上)
一般的には以下が無難です。
- 御祝
- 御出産祝
- 出産御祝
会社のフォーマル度が高いほど“御祝”や“御出産祝”が無難寄り。
水引
- 紅白の蝶結び(花結び)が基本(何度あっても良いお祝い=出産・入学など)
※結び切り(固結び)は婚礼など“一度きりが良い”場面で使われることが多いので、出産祝いでは避けます。
名入れ(のし下)— 連名の書き方が本丸
1人で贈る
フルネーム(または職場文化に合わせて名字のみ)
2〜3人で連名
- 右から順に、役職が上の人→下の人
- 同格なら五十音順でもOK(社内の雰囲気優先)
4人以上で連名
代表者名を中央に書き、左下または別紙に“外一同”を使うのが一般的
- 例:山田太郎 外一同
- もしくは“〇〇課一同”“〇〇チーム一同”のような形(社内の雰囲気による)
重要:4人以上で全員の名前をのし下に詰め込むと読みにくく、見た目も崩れがちです。代表+別紙がきれいです。
のし袋か、熨斗付き包装か
- 現金:のし袋(祝儀袋)が無難
- ギフト:熨斗付き包装(外のし/内のし)にすることが多い
配送するなら“内のし”、手渡しなら“外のし”が使いやすいことが多いです(社内の慣例があればそちら優先)。
【連名のやり方】集金〜渡すまでの実務テンプレ
幹事(取りまとめ)がやることは、実はこの流れだけです。
- 対象者の産休予定(最終出社日)を確認
- 連名でやるか決める(基本は部署/チーム単位)
- 1人あたり金額を提案(例:1,000円)
- 期限を切って集金
- 現金 or ギフトを選ぶ(迷ったらギフトカード or 消耗品寄り)
- のしの名入れ(代表者+外一同、別紙に全員名)
- 渡すタイミング調整(最終出社日前が無難)
ここまでやれば、職場として十分きちんとしています。
【メッセージ例文】職場の出産祝いは“短く丁寧”が最強
長文は相手が読む負担になることがあるので、職場は短文が好印象です。すぐ使える例文を関係性別に用意します。
同僚へ(同じ目線)
“ご出産おめでとうございます。落ち着いたらまた近況聞かせてください。どうかご無理なさらず、ゆっくり休んでくださいね。”
“ご出産おめでとうございます。新しい生活、応援しています。体調第一でお過ごしください。”
先輩へ(少し丁寧)
“このたびはご出産おめでとうございます。ご家族皆さまのご健康と、赤ちゃんの健やかなご成長をお祈りしております。どうぞお身体を大切にお過ごしください。”
“ご出産おめでとうございます。落ち着かれた頃に、またお話できるのを楽しみにしております。”
上司へ(かしこまりすぎず、礼は外さない)
“ご出産おめでとうございます。しばらくお忙しい時期かと存じますが、どうぞご無理なさらずお身体を大切になさってください。復帰後にお会いできるのを楽しみにしております。”
“このたびは誠におめでとうございます。ご家族の皆さまにとって素敵な日々となりますよう、お祈り申し上げます。”
部下へ(労い+安心感)
“ご出産おめでとう!まずは体を最優先に、無理せずゆっくり休んでね。落ち着いたらまた連絡待ってます。”
“おめでとうございます。しばらく大変な時期ですが、困ったことがあれば遠慮なく連絡してください。体調第一で。”
連名メッセージ(“一同”向け)
“ご出産おめでとうございます。ささやかですがお祝いの気持ちです。どうぞご無理なさらず、お身体を大切にお過ごしください。〇〇一同”
これは避けたい:職場の出産祝いNG集
- 赤ちゃんの性別・育児方針に踏み込む(相手が疲れている時期)
- “早く見せて”“いつ会える?”など急かす文言
- 高額すぎて相手がお返しに困る
- 大型ベビー用品(置き場所・好み問題が出やすい)
職場は特に“無難さ=やさしさ”になりやすいです。
よくある質問(FAQ)
Q. 職場の出産祝いは現金とギフト、どっちが無難?
慣例があるならそれに合わせるのが最優先です。不明なら、連名はギフト(またはギフトカード)、個人は3,000〜5,000円のギフトが無難です。
Q. 連名ののしに全員の名前を書く必要はある?
4人以上なら代表者名+「外一同」にして、別紙に全員名を添える形がきれいです。
Q. 産休中に送るのは失礼?
失礼ではありませんが、受け取り負担にならないよう、事前に受け取り可能かだけ確認するとスマートです。
Q. メッセージはどれくらいの長さがいい?
職場は短文が好印象です。「おめでとう+体調を気遣う+復帰後を楽しみに」の3点で十分伝わります。